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母の誕生日 〜2022.10

先日、亡き母の誕生日を迎えました。

生きていたら71歳。
だけど、母と私の時計は12年前で止まったまま、
50代の母が私の心の中にずっといます。
まだまだ一緒にいたかった。本音はいつもそうです。

母と私は性格は全く違ったけど、
何でも話せる親友みたいな関係でした。
いつもお茶したり、買い物したり、旅行したり…。

そんな当たり前だった時間が、
今は遠く感じます。

ずっと側にいた人がいなくなる、
その苦しさは人生の苦しみの中の最上級で、どうやっても心の整理はつきません。

でも、この内容が書けるようになった私は、
以前より少しだけ前を向けている、そんな気もしています。


少し前までは、母を思い出すだけで、
母が身につけていたものを見るだけで、
涙が出てきました。
だから深く深く心にしまい込んだ。

人間、本当に辛い時は、
それを思い出す思考すらも自ら停止させてしまうことを、
初めて知りました。

それでも、私は母の存在を毎日感じています。
この12年間で母を感じなかった日はないと思います。

それが母という存在でしょうか。
愛情と呼ばれるものなのでしょうか。
私も子供達にとって
そんな存在になれるのでしょうか…。

もうすぐ母の13回忌を迎えます。
命日は苦手な私。
どんな時もお別れが苦手な私です。

だからどちらかといえば母が生まれてきた
誕生日を祝いたい。

寂しさは愛情の裏返し。
寂しさを感じるほど、
その人への愛情を感じることができる。
そう考えると
そんなに悪いものでもないかもしれません。


母を亡くした頃、「どうしたら乗り越えられるか」をずっと考えていました。
でも、今はもう考えなくなりました。

それは、
無理に乗り越えなくてもいいと思えたから。
乗り越える必要がないと思ったから。

限りある人生の中で
こんな風に大切に思える人と出会えたことに感謝。
私を生んでくれたことに感謝。

それで十分なのだと思っています。





愛を込めて☆彡
By あかがわ みさこ

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